本職の二塁で先発して先頭打者弾も…侍に必要不可欠な「DH・山田」の活躍

好調の菊池が“休養”で二塁スタメン、「違和感なく試合に臨めました」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は1日、ヤフオクドームで壮行試合・台湾リーグ選抜戦に臨み、9-1で快勝した。前日は5-8で敗れた相手に“雪辱”。打撃の調子が上がっていなかった1番の山田哲人内野手(ヤクルト)が先頭打者弾を放ち、チームを波に乗せた。

 ただ、山田はこの日、セカンドで先発。DHではまだ思うような結果を残せていない。この試合は“休養“となった絶好調の菊池涼介内野手(広島)をスタメンから外すことは考えにくく、山田はWBC本番では二塁ではなくDHで出場する可能性が高まっている。史上初の2年連続トリプルスリーという偉業を達成した強打者が、不慣れな“ポジション”でしっかりを結果を残せるかによって、日本の結果も左右されそうだ。

 試合前、小久保監督は2試合連続3安打と好調だった菊池については「休みです」と明言。DHで内野安打1本のみの8打数1安打と調子が上がっていなかった山田を本職の二塁で起用するとした上で「勝つためには山田の状態が上がってこないとキツイ。(守備で)バッティングにいい影響が出て、きっかけになってくれればいいというオーダー」と話していた。

 その期待に応え、山田は初回に左中間へ先頭打者弾。試合後には「ヒット性の当たりは出ていたので、あとは結果につながるかどうかだと思っていた」と振り返り、二塁での出場について「違和感なく試合に臨めました。慣れているというのがあるので」と本音を明かした。

 打撃の状態は確実に上がってきている。「何となくですけど、いつもの自分のスイングが出来てきている。ボールの見え方とか、ストライクゾーンがここからここまでという判断も出来ている」。本人も確かな手応えを感じている。

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