V戦士・岩村明憲氏が見る侍J躍進の鍵 気になる「本番想定」のタイミング
「どこから本番を想定するのか」、「本番でも青木を1番で使うのか」―
「彼らは抑えて当然の力を持っているから。俺に言わせたら、抑えて当たり前。打者を相手に諸々確認できたことは収穫かな。でも、菅野と石川の2人は実力通りの投球を見せてくれたんじゃないかな」
7日の1次ラウンド初戦キューバ戦まで、強化試合を2試合残すのみだ。この2試合で日本はどうやって調整をしていくべきなのだろうか。
「どこから本番を想定するか、だよね。監督は、残り2試合で青木(宣親)の1番起用を明言しているようだけど、本番でも青木を1番で使うのかどうか。ただ打席数を重ねさせたいから1番で使うのだったら、あまり意味はないんじゃないかと思う。それよりも、本番で起用する打順で打たせるべきだよね。
みんなチームを代表する打者ばかりだから、普段慣れない打順を任されることもある。俺も2009年には9番を打つことになったから。でも、あの時は原(辰徳)監督から俺が9番を打てばチームにどんなメリットがあるのか説明を受けたんだよね。それぞれの打順にはどういう役割があって、どうして俺がそこを打つべきなのかって。だから、今回もしっかり選手に起用の方法を説明すると、彼らもやり甲斐を持てるんじゃないかな」
侍ジャパンは3日に阪神、5日にオリックスと強化試合を行い、7日のキューバ戦を迎える。岩村氏が話すように、小久保監督はどちらの試合から本番想定のラインナップを投入するのか。まずは3日の先発オーダーに注目が集まりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count