侍投手陣の大黒柱2人、辞退の嶋を思いやる 菅野&則本「嶋さんの分まで」

楽天のチームメート則本、嶋からは「頑張ってこい」と声をかけられる

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」の投手陣の大黒柱2人が、開幕直前で辞退を表明した嶋基宏捕手(楽天)の分まで戦うことを誓った。

 右ふくらはぎ痛を抱えていた嶋は4日に大阪市内で記者会見を開き、辞退を決断したことを表明。「一番は悔しい。(決断が)ギリギリになって申し訳ない」と無念の思いを明かしていた。

 この日、希望者のみの練習に参加した楽天のチームメート、則本昂大投手は「すごく残念。一番悔しいのは嶋さんだと思う」と話し、チームでもバッテリーを組む先輩を思いやった。嶋がチームに辞退を伝え、1人1人と握手を交わしたときには「頑張ってこい」と声をかけられたという。「嶋さんの分まで頑張りたい」と力を込めた。

 また、侍ジャパンのエース右腕・菅野智之投手も「本人が絶対に一番悔しいと思いますし、相当な思いでやってきたのは伝わってきたので」と話した。嶋からは「またコンビを組む機会があったら、(2015年11月の)プレミア12のときの反省を生かして組みたいな」と言われていたことを明かし、「残念な気持ちはありますが『嶋さんの分まで頑張ろう』とチーム全員がなっていると思います」と話した。

 則本は「代表に呼ばれても出られなかった大谷とか、辞退した選手は他にもいるので、嶋さんだけでなく、そういう人たちの分までしっかり仕事をしたい」と誓っていた。 
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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