“速い球”より“動く球” 松坂大輔、最速140キロも「そこまで重要じゃない」
球速は「そこまで重要じゃない」…鍵となるのは手元で動く球
「(球速は)そんなもんかなという感じですね。(140キロ台後半とかは)そのうち出ればいいかなとは思いますけど、あとは打者がどう見えるかなので。(球速の表示は)そこまで重要じゃないと思います」
重要なのは、球速ではなく、打者がどう感じるか。速くなくとも、打ちづらい。そこを求めているのだという。
現在36歳。今季中には37歳になる松坂。右肘はトミージョン手術を受け、15年夏には右肩の手術も受けた。かつての姿を望んではいけないのかもしれない。投球の鍵となるのは、やはり手元で動くボール。
「動き方は(ウィンターリーグで行っていたプエルトリコとは)違いますね。動きが小さい。その分、コントロールはしやすいですけど、もう少し思っているような軌道で動いて欲しい。もう少し沈む動きが出れば、ゴロも増える」という。
かつての姿を追いかけるのではない。今ある松坂大輔の姿で、再びマウンドで輝く日を目指している。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani