侍・鈴木、“完全復活”の豪快逆転3ラン WBCへ「やるしかない。それだけ」
台湾リーグ選抜戦は体調不良で2試合欠場も「問題ない。心配をおかけしました」
野球日本代表「侍ジャパン」の鈴木誠也外野手(広島)が5日、オリックスとの「アサヒスーパードライ プレゼンツ 侍ジャパン強化試合」で完全復活を予感させる豪快な逆転3ランを放った。侍ジャパンは5-3で勝利した。
3日の阪神戦に続き、「7番・右翼」で先発出場。2点を追う2回無死二、三塁、1ボールから近藤大亮の甘く入った133キロ直球を捉えて左翼席まで運んだ。代表での本塁打は昨年11月13日のオランダ戦(東京ドーム)以来、自身2本目。「つなごうという意識で入った結果が良かったです。手応え? いくかな、というぐらいの感じで。いってくれと思ってました」と振り返った。
台湾リーグ選抜との壮行試合では体調不良でスタメンを外れたが、3日の阪神戦からスタメン復帰。4日には希望者のみの練習に参加するなどコンディションを戻してきた。「問題ないです。心配をおかけしました」と頭を下げた。
3-3の同点で迎えた9回2死二塁では四球を選び、代打・秋山の決勝2点三塁打を呼び込んだ。日本ハム・大谷翔平と同じ1994年生まれの22歳。WBC開幕後も右翼のレギュラーとして期待できる。本番前最後の強化試合をいい形で締めくくり、「もうやるしかない。それだけだと思うので、もう思い切って開き直って、明後日からの試合で全力でいければと思います」と前を向いていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count