開幕ローテ有力 ソフトB東浜、反省4回0封も 監督「先発の5番目一番近い」
3安打3四球で毎回走者許すも…要所締めて無失点「悪い中での収穫」
ソフトバンク・東浜巨投手が開幕ローテ入りへ前進した。5日に行われたオープン戦のヤクルト戦(北九州)に先発。4イニングを投げ、3安打3四球と走者を出したものの、要所を締めて無失点に封じた。
降板後、東浜の口からは反省の言葉が並んだ。「テンポが悪く、リズムに乗り切れていなかった。最少失点で抑えて乗り切ろうと割り切って投げた」と振り返る初回。先頭の大引に左中間を破る二塁打を打たれると、1死二塁から鵜久森に、2死一、三塁からは畠山に四球を与え、満塁のピンチを招いた。最後はグリーンを138キロの高速シンカーで空振り三振に取ったが、不安定な立ち上がりだった。
2回は先頭の中村に遊撃内野安打、3回は2死から雄平に中前安打、そして4回1死では中村に四球と毎回走者を出し、三者凡退は一度もなし。それでも、得点は許さず「要所要所でしっかりと低めを狙って、打ち取ることができた。悪い中での収穫」とした。
「内容は全然良くなかった。四球が3つもあるし、自分の中でボールを操れなかったのが何球かあった」と東浜。昨季9勝と2ケタ勝利にあと一歩届かなかった右腕。自身は「アピールの立場は変わらない。結果を出すことを意識してやった」というが、工藤公康監督は「先発の5番目としては一番近い。ゼロに抑えて結果も出している」と現状で開幕ローテ入りの有力候補であることを認めていた。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani