「プロは入ってからが勝負」 DeNA“84番目の男”、開幕1軍へたぎる反骨精神
DeNAドラ9佐野が地元・岡山で2戦連続タイムリー
DeNAのドラフト9位ルーキー・佐野恵太内野手(明大)が5日、オープン戦・楽天戦(倉敷マスカットスタジアム)に代打で登場し、地元・岡山で前日に続く2戦連続タイムリーを放った。
2-0の9回無死二塁の場面で打席に立つと、楽天の右腕ハーマンから左中間を破る適時二塁打とした。4日の楽天戦では先発出場でタイムリーを放っていたが、この日は途中出場。ラミレス監督はベテラン下園に続く、左の代打候補として期待を寄せているだけに、佐野は指揮官が描く理想の形でも結果を残し、大きなアピールとなったはずだ。
「自分の持ち味は思い切りのいいスイング。ドラフトでは下位指名でしたが、プロの世界は入ってからが勝負」と、“反骨精神”で沖縄・宜野湾キャンプから持ち前の勝負強い打撃で存在感を発揮。ヤクルトとの練習試合、巨人とのオープン戦で本塁打を放ち、3月のオープン戦でも1軍帯同メンバーに入っていた。
ドラフトは球団支配下最下位の9位。全体では87人中、最後から4番目に名前を呼ばれた「84番目の男」だ。しかし、本人も言う通り、グラウンドに出れば、経歴も肩書も関係ない。それを証明する開幕1軍切符を手に入れるため、アピールを止めている暇はない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count