侍J小久保監督、キューバ戦先発は石川と発表「ひょうひょうと投げて」

世界一奪還に向けての大一番に28歳右腕を抜擢

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド初戦(7日)でキューバと対戦する侍ジャパンは6日、東京ドームで前日練習を行った。練習後に公式会見に臨んだ小久保裕紀監督は、初戦の先発投手を聞かれると「石川(歩)でいきます」と力強く宣言した。

 石川は3月1日に行われたCPBL選抜チャイニーズ・タイペイとの強化試合で2番手として登板。3回を投げて3安打6奪三振1失点にまとめ、上々な仕上がりを見せていた。

 小久保監督は、石川を起用する理由の一つに、28歳右腕の持つ「ひょうひょうさ」を挙げた。

「結構つかみどころがない選手なんで、あのひょうひょうさが明日も出てほしい。そういうピッチングスタイルも含めて彼を初戦にした。いつもどおりひょうひょうと投げてもらいたいと思います」

 監督の言葉を裏付けるかのように、練習後に球場を引き上げる途中で取材に応じた石川は「いつも通り投げるだけ。頑張ります。ゼロで抑えたいです。(立ち上がりを)気を付けます」と、ひょうひょうとした表情で答えた。

 最速150キロを超える速球を持ちながらも、スローカーブやシンカーを巧みに織り交ぜながら、攻める技巧派投手。キューバ代表には昨季までチームメイトだったデスパイネがいるが、石川の独特な投球スタイルにどんな対策を立ててくるのか見どころだ。

 指揮官はキューバ打線について「1番打者(サントス)を出さないことがポイント。強化試合で結果は出ていないが、2割増しのスイングでくるんじゃないかと思っている」と警戒を強めた。「世界一を取るためには初戦が大事」という大一番は、いよいよ明日に迫っている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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