本大会初出場イスラエルが韓国撃破! 延長10回V打でWBC開幕戦制す

メジャー124勝右腕マーキー好投、6投手継投で韓国打線を1点に封じる

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が6日、開幕し、韓国・高尺スカイドームで行われた1次ラウンドA組の初戦でイスラエルが韓国を延長10回の末に2-1で破り、白星発進した。

 昨年9月の予選から勝ち上がり、本大会初出場をつかんだイスラエルは前レッズのメジャー124勝右腕J・マーキーが先発。3回を2安打4奪三振に抑える好投を見せる。打線も2回、韓国先発チャン・ウォンジュンを攻め、2死満塁のチャンスを作ると8番T・クリーガーが四球を選び、押し出しで先制した。

 その後は投手戦となり、両軍ともに無得点が続いたが、5回に韓国が反撃。1死一、二塁から2番ソ・ゴンチャンがレフトへタイムリーをマークし、同点に追いついた。

 8回にはイスラエルが勝ち越しの好機を迎える。1死からZ・ボレンステインが四球を選ぶと、メジャー通算81発のI・デービスが右翼線へ二塁打を放ち、二、三塁に。その後、敬遠で満塁としたものの、T・クリーガーが凡退。なお2死満塁で、韓国はオ・スンファンがマウンドへ。昨季カージナルスで守護神も務めた右腕はS・バーチャムを三振に仕留めて、点を与えない。

 この継投で地元の観衆が盛り上がる中、韓国がその裏の攻撃で四球とヒットで1死一、三塁とチャンスを作る。しかし、ミン・ビョンホン、ヤン・ウィジと凡退し、勝ち越し機を生かせない。

 両軍ともに9回も無得点で延長戦へ突入。そして10回、イスラエルは韓国8番手のイム・チャンヨンから四球とヒットで1死一、三塁の好機を作る。直後、T・クリーガーはスクイズ失敗に終わったが、続くS・バーチャムが二塁へのタイムリー内野安打を放ち、勝ち越しに成功。貴重な1点を奪った。

 その裏を守り切ったイスラエルは開幕戦で、過去WBC準優勝の経験もある韓国を撃破。6投手の継投で韓国打線を1点に封じ、1次ラウンド突破へ大きな1勝をつかんだ。イスラエルは本大会初出場ながら昨季メジャーデビューを果たしたメッツのT・ケリーら擁しており、“台風の目”となる可能性もある。一方、韓国は強豪オランダらとの対戦も控えており、2大会連続の1次ラウンド敗退の可能性も出てきた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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