オランダ強力打線爆発&鷹バンデン好投 11安打5点&完封リレーで韓国に完勝
韓国は1次R敗退危機
前回大会4強のオランダが7日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドの初戦で韓国と対戦し、5-0と完勝した。メジャーでレギュラーを張る若手選手が躍動するなど、アジアの強豪を圧倒。投げては先発したソフトバンク右腕バンデンハークが4回無失点と好投するなど、完封リレーを見せた。一方、2戦目となった韓国は初戦でイスラエルに敗れており、2連敗で1次ラウンド敗退の危機に立たされた。
オランダが誇る強力布陣がいきなり火を噴いた。初回、エンゼルスで活躍するシモンズがレフトへのヒットで出塁すると、レンジャーズで頭角を現す24歳プロファーがライトスタンドへ2ランを放ち、先制。さらに2回には2死一塁からシモンズがタイムリー二塁打を放ち、リードを3点に広げた。
一方のバンデンハークは初回を3者凡退に打ち取ると、2回は2安打、3回は2四球と走者を背負うものの要所を締めて点を与えない。4回も2死からソン・アソプに二塁打を浴びたが、続くミン・ビョンホンをライトフライに打ち取り、リードを守った。
ホークスで活躍する右腕がこの回で降板となったが、救援陣も踏ん張ってスコアボードに「0」を並べていく。迎えた6回にはR・オドュベルが2ランを放ってダメ押し。オランダがそのまま完封勝ちを収めた。
前回大会を上回る成績を目指す強豪は2年連続シルバースラッガー賞受賞のレッドソックス好打者ボガーツが3番に入り、初回に3塁打をマーク。シモンズが2安打1打点、プロファーも2安打2打点とメジャーで活躍する若手が躍動した。5番のJ・スクープ(オリオールズ)、6番のグリゴリアス(ヤンキース)はともに昨季メジャー20発という強力布陣で、4番にはヤクルト主砲バレンティンを配置。ヤクルトが誇る大砲も最初の2打席で凡退したものの、第3打席で四球、第4打席でヒットと終盤に結果を残した。
相手の本拠地で11安打5得点と圧勝したオランダ。まずは1次ラウンド突破へ大きく前進した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count