残るイス実質1つ…ソフトB中田が開幕ローテ入りへ前進「残っていかないと」
日ハム戦で先発、3回を3安打1失点
ソフトバンクの中田賢一投手が開幕ローテ入りへ大きく前進した。7日、今季初の本拠地ヤフオクドームでの試合となった日本ハムとのオープン戦に先発。3回を投げ、3安打1失点と上々の内容にまとめ、「全体的に良かったと思います。前回よりも真っすぐが、強いボールを投げられていた」と納得の表情だった。
昨季、リーグ優勝を奪われた日本ハムとの初対戦。初回、西川、近藤、田中賢と主力が並ぶ上位打線を三ゴロ、二ゴロ、空振り三振と簡単に3者凡退に打ち取った。2回は1死から矢野に四球、横尾に右前安打を許したが、森山を一ゴロ併殺打に切った。
3回2死から西川に二塁内野安打。続く近藤には「安易にいき過ぎた。どうかな、と思いながら投げた。(マスクを被った甲斐)拓也とも意思疎通をしていかないと」という、1ボールから甘く入った真っすぐを右中間へと運ばれる適時二塁打で1点を失ったものの、最少失点で切り抜けた。
和田毅に加え、WBCに参戦している武田翔太、千賀滉大、バンデンハークは開幕ローテは当確。5日のヤクルト戦(北九州)で好投した東浜巨も、工藤監督が「5番目に1番近い」としており、そうなると残るイスは実質1つ。「次もいいものを見せて、残っていかないといけない」。34歳のベテラン右腕も生き残りに必死だ。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani