ソフトB・サファテがクイックに好感触「不得意なわけじゃない」
走者なしの場面でクイックで全8球、「不得意なわけじゃない」
鷹の絶対的守護神だが、この日のマウンドでは、これまでと違う姿を見せた。2死を奪って迎えた岸里の打席。走者はいなかったものの、右腕はクイックで全8球を投じ「今日はどこかでクイックをやろうと思っていた。クイックでも低めに集められた」と納得の表情だった。
昨季までのサファテは、走者を出しても、足を大きく上げるフォームで投げてきた。150キロを超える球威がある反面、一塁走者には、ほぼ“フリーパス”で盗塁を許してきており「いきなり試合でやるのもあれだし、出来るというのを相手にも見せられるからね。クイックは不得意なわけじゃない。これからも引き続きやっていくよ」という。
昨季は43セーブを挙げる一方で、喫した7敗は全て同点の場面での登板だった。抜群の安定感を誇る右腕だが、わずかながら、付け入る隙があったのも事実。その隙を限りなく無くすため、新たにクイックも取り入れていく。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani