オランダ、サヨナラで2次R進出決定! 台湾、韓国は連敗で1次R敗退確定
2連勝でイスラエルと共に1次R突破
WBCの1次ラウンド(R)A組は8日、オランダが台湾を6-5で下した。シーソーゲームを制し、初出場のイスラエルとともに2連勝で1次R突破を決めた。敗れた台湾は韓国とともに開幕2連敗で1次R敗退が決まった。
メジャーぞろいのオランダが逆転に次ぐ逆転の接戦を制し、2次Rの切符を手にした。
0-0で迎えた2回。ヤクルトに在籍する先頭バレンティンが、楽天の育成右腕・ソン・チャーホウから中前打。1死からグリゴリアスの二塁打で三塁へ。二、三塁とし、続くスミスの三ゴロで三本間に挟まれた。バレンティンはタッチアウトとなったが、懸命に粘って二塁走者の三進させ、リカルドの中前打で先制点を演出した。
3回に2失点して逆転を許したが、すぐさま反撃に出る。1点を追う4回。先頭のバレンティンがソンから右前打。マルチ安打をマークすると、スクープの左前打で無死二、三塁と好機を広げ、続くグリゴリアスが左中間を破る二塁打。一気に2者が生還し、再逆転した。1死となった後にソンをKOしたが、勢いは止まらず、ジャン・シャオチンからリカルドが右前打。さらに1点を加え、一挙3点を奪った。
5回に3失点し、またもリードを奪われたが、驚異の粘りを見せる。1点を追う8回。バレンティンのこの日4本目の安打などで無死一、二塁の好機を作ったが、スクープが併殺で2死三塁。それでも、グリゴリアスが左翼への適時二塁打を放ち、5-5の同点とした。
さらに9回。オランダは安打、死球などで好機を作り、サヨナラ勝ちを飾った。
これで開幕2連勝を飾り、1次R突破が決定。シモンズ、プロファー、ボガーツといった現役メジャーリーガーをズラリとそろえ、4番にはNPBのシーズン本塁打記録を持つバレンティンと強力布陣をそろえ、2次Rの日本へ乗り込む。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count