オランダ、珍勝! “打ち直し”でサヨナラ押し出し四球、2次R進出
オランダ側のタイムに気づかず台湾側が投球、右飛もノーカウント…直後にサヨナラ押し出し
WBCの1次ラウンド(R)A組は8日、オランダが台湾を6-5のサヨナラで下した。シーソーゲームを制し、初出場のイスラエルとともに2連勝で1次R突破を決めた。敗れた台湾は韓国とともに開幕2連敗で1次R敗退が決まった。
最後は珍しい幕切れで、オランダの2次R進出が決まった。
5-5で迎えた無死満塁。打者・プロファーの場面で、オランダ側がタイムをかけた。しかし、台湾投手のチェン・ホンウェンはタイムに気づかず投球。これを打者・プロファーも打ち返した。打球は浅いライトフライとなった。
台湾はピンチをまずは一つ切り抜けたかと思いきや、直後に事態は急変。球審がタイムがかかっていたとし、右飛をノーカウントでプレーを続行。台湾側の監督も確認したが、判定は変わらなかった。
これで動揺したのか、マウンドのチェンはカウントを悪くし、フルカウントからサヨナラ押し出し四球を出した。これによってオランダの2次R進出が決まり、台湾の1次R敗退が確定した。
試合は両者譲らず、逆転に次ぐ逆転の好ゲームだったが、最後はなんとも微妙な空気で結末を迎えてしまった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count