侍Jエース菅野が逆転勝利につなげる力投、中軸アベック弾に「ホントに心強い」
5回途中1失点力投「最低限の役割果たした」
野球日本代表「侍ジャパン」は8日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド第2戦でオーストラリア(東京ドーム)に4-1と逆転勝利を収めた。先発の菅野智之投手が2回に先制弾を被弾したものの、5回途中を4安打1失点と力投。その後の逆転勝利へとつなげ、「最低限の役割は果たしたと思う」と安どの表情を浮かべた。
侍ジャパンのエースは初回を無失点に抑えたものの、2回2死からデサンミゲルに投じた1ボール2ストライクからの4球目、131キロ外角スライダーを右翼スタンド最前列に運ばれ、先制を許した。それでも3回を3者凡退に仕留めると、4回はヒットで先頭打者を出したものの、その後は二ゴロ、見逃し三振、空振り三振とし、追加点を与えない。5回は死球や内野安打で1死一、二塁としたところで、第1ラウンドの球数制限65球に達して降板した。
その後、日本は5回に松田の同点犠飛、7回に中田の勝ち越し弾、8回に筒香のダメ押し2ランが飛び出して逆転勝利。救援陣も無失点で切り抜けてオーストラリアを下した。
試合後、菅野は「いつもとは違う雰囲気の中で少し緊張しましたけど、最低限の役割ははたしたと思う」と充実の表情。2死からの本塁打に「反省しないと」と振り返りつつ、「それ以降はある程度自分のピッチングができた」と手応えを口にした。
また、同点に追いついた打線に「ホントに心強いチームメイトばかり。もっともっと長く、このメンバーで野球やりたい」と口にし、本塁打を放った4番・筒香、5番・中田を「ベンチで見てても打ちそうな雰囲気しかない。ホントに心強い」と称賛した。
チームは1次ラウンド突破に王手。目標は2次ラウンドのその先にある決勝ラウンド進出、そしてV奪還だ。そのためにはエースの好投は不可欠。「なるべく長い回を投げようという目標ある。何とか0点で長い回を投げ切れるようがんばっていきたい」と意気込んだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count