正念場迎えたソフトB高橋 監督が見た課題「コントロールする術を学んで」
日本ハム戦で開幕1軍遠のく2回2安打2失点…高橋「左打者への投球が課題」
ソフトバンクの昨季のドラフト1位・高橋純平投手がアピールに失敗した。8日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)でオープン戦初登板。2イニングを投げたが、2安打3四球で2点を失い、結果を残すことはできなかった。
「1イニング目は低めに投げられて抑えられましたが、2イニング目は球が高く、無駄なボールが多かった」と振り返った登板。5回はストライクを先行させ、この日の最速146キロもマーク。岸里、清水を2者連続で遊ゴロに。西川にはストレートの四球を与えたが、盗塁失敗により、無失点で切り抜けた。
問題は2イニング目となった6回。石井一、近藤に連続四球を与え、岡にはバスターで、一塁手・ジェンセンの頭上をワンバウンドで越す右前安打を許して1失点。さらに田中賢にも左前適時打を浴びて、2点目を失った。その後は横尾を空振り三振、森山を浅い中飛、岸里を左飛に打ち取り、更なる失点は防いだものの、課題が残る内容となった。
「右打者へのスライダーでカウントが取れたのが収穫ですが、左打者への投球が次の登板の課題です」と反省の言葉を並べた19歳右腕。この日の投球に対し、工藤公康監督は「元々高めにいきやすい投手なんだけどね。コントロールする術を学んで欲しい」と注文をつけた。
開幕1軍が遠のく結果となったが、指揮官は「(次は)上(1軍のオープン戦)になるか、ファームで長いイニングになるか。まだ投げる機会はある。いい投球ができるように調整して欲しい」と語る。将来性豊かな右腕は、正念場にきている。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani