小林が侍ジャパンの“正捕手“に!? 小久保監督が絶賛した豪州戦の「声かけ」

「あの展開で小林に代打を出すという考えは100%ない」

 また、8回から登板した宮西とセットでチームメートの大野を投入しなかったこと、3点リードの9回に先頭の鈴木が出塁した後、追加点を奪うために松田にバントをさせて小林に代打という形を取らなかったこと(結局は松田がヒットで続き、小林がバント成功)について聞かれると、小久保監督は語気を強めた。

「あの展開で小林に代打を出すという考えは100%ありません。理由は勝ちゲームだからです。宮西のところも、小林がずっといいところを引き出しているので、今のところ小林の安定と、ずっと受けている姿を見て、代えるという選択肢はなかったです」

 精神的支柱の嶋が大会直前で離脱し、炭谷が緊急招集された捕手陣。指揮官は当初からレギュラーを固定せず、当日の先発ピッチャーと相性のいい捕手を起用する考えを明かしていた。この日は菅野が先発だったため、巨人でも相性抜群の小林が先発するのは当然の流れだった。

 ただ、2試合続けて攻守両面で奮闘を見せた強肩捕手の存在感はチーム内で確実に大きくなり始めている。

 長年、懸念材料だった日本の正捕手の座を小林が射止めるのか。世界一奪回を目指す侍ジャパンにとっても、ポイントの1つとなりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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