イスラエル、3連勝で1次R首位突破! 9投手マシンガン継投でオランダ撃破

イスラエル旋風、初出場で1位通過の快挙…同2位のオランダとともに日本へ

 WBCの1次ラウンド(R)A組は9日、ともに2次R進出を決めているイスラエルがオランダを4-2で下し、初出場ながら3連勝で首位通過の快挙を果たした。A組2位となったオランダとともに2次R(12日から)で日本にやって来る。

 イスラエル旋風は止まらない。ついにメジャーぞろいのオランダからも金星を挙げ、A組首位での2次R進出を決めた。

 立ち上がりから強敵をのみ込んだ。初回。2番のケリーが10球粘って四球を選んで出塁。続くデービスの左前打で1死一、二塁と好機を作り、4番フレイマンの左翼への二塁打で1点を先制。さらにボレンステインの内野ゴロとラバンウエーの左前打で2点を追加し、4安打、打者9人の猛攻で3点を奪取した。

 6回には相手の失策と2四死球で無死満塁の好機を作り、ボレンステインの併殺の間に4点目を奪った。

 投げてはマシンガン継投で強力オランダ打線を翻弄した。1次R突破を決めているとあってか、初回から1イニングごとに投手を交代する作戦をとった。

 初回は先発マーキー、2回はケイリシュとつなぎ、3回に投げた3番手ワグマンが1失点。しかし、その後は4回のオーラン、5回のソーントン、6回のカッツ、7回のアクセルロッドは無失点に封じた。

 8回はブレイクが味方の失策と四球で1死一、二塁のピンチを招くと、ここで初めてイニング途中で9番手ゼイドに交代。先頭に四球を与えて満塁とされ、味方の失策で1失点したが、続くグリゴリアスを併殺に仕留め、最少失点で切り抜けた。

 9回はそのままゼイドが無失点で締めた。

 イスラエルは初戦で韓国を撃破。続く台湾も破り、イスラエル旋風を巻き起こしていた。メンバーにはMLB通算124勝のマーキーらメジャー経験豊富な選手に加え、米マイナー組をズラリと揃えており、大会前から「ダークホース」の呼び声も高かった。

 2次Rで対戦する可能性もある侍ジャパンにとっても侮れない相手。3連勝という最高の形で、次なる決戦の地・日本へ乗り込む。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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