開幕投手ソフトB和田、4回0封 監督も信頼の“放任”「調整は任せている」

本拠地初登板・日本ハム戦で快投「納得いくボールを増やしたい」

 ソフトバンク・和田毅投手が、順調な仕上がりぶりを見せた。31日のロッテ戦(ヤフオクドーム)の開幕投手に決まっている左腕は、9日の日本ハムとのオープン戦(同)に先発。今季初めて、本拠地のマウンドに立ち、4回無失点と好投した。

「前回より良かった感じはする。ボール自体は前より操れていた。ヤフオクドームで投げられたのは良かった」

 初回、西川を中飛、渡辺を二飛、近藤を空振り三振に斬り、簡単に3者凡退。「初回と2回はフォームが変わっている感じがした」という2回は矢野、田中賢に連打を浴びて無死一、二塁のピンチを招いたが、後続を封じ、点を与えることは無かった。3、4回は無安打投球。2安打1四球、60球で予定していた4回を投げ終えた。

 貫禄の投球だったが、和田本人が望むところは高い。「まだまだ納得できるボールは少なかった。全体的なフォームだったり、球の強さ、キレ、コントロール、まだまだ納得できる域には達していない」という。「体が開くのが早い、正面を向くのが早い。上体が高い感じもした。下を使って投げられていない」と修正点を挙げた。

 大役を任せた工藤公康監督は「真っすぐのキレは良かったし、十分いい調整ができていると思います。(調整は)本人に任せているので、開幕までに考えていることをやってもらえればいいと思います」と全幅の信頼を寄せる。

 開幕まで、残りの調整登板は2試合。「よりいいボール、納得いくボールを増やしたい」と和田。実績、経験豊富な36歳のベテラン左腕だけに、心配は無用だろう。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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