2戦連発の侍4番・筒香が1次RのMVP「勝つことが一番。勝ちに貢献するだけ」
B組MVP…打率.364、2本塁打、5打点…世界一奪回へ「全員が一つになって相手に立ち向かう」
野球日本代表「侍ジャパン」は10日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド(R)第3戦(東京ドーム)で中国を7-1で下し、3連勝のB組1位で2次R進出を決めた。B組の1次R・MVPには侍ジャパンの筒香嘉智外野手が選出。3試合ともに4番に座り、初戦から2戦連発を含め、11打数4安打、打率.364、2本塁打、5打点。2次R進出の大きな原動力となった。
文句なしの選出だった。侍の4番・筒香が1次RのMVPに選出された。試合後、東京ドームに「MVP筒香」がコールされると、割れんばかりの大歓声が沸き起こった。
「結果は出ましたけど、これから厳しい戦いが続くので、次の戦いに向けて準備したい」
快挙を果たしても、平然と言った。ただ、試合を重ねる中で手応えもつかんでいる。「順調にここまでくることができた。感覚的にはだんだん良くなってきている」と1次R3試合を振り返った。
これぞ、4番という働きで日本を2次Rに導いた。
初戦のキューバ戦は初回の第1打席で右前タイムリー。侍ジャパンに今大会初得点をもたらし、打線を活気づけると、3点リードの7回には右越え2ランでダメ押し。2安打3打点をマークした。
続くオーストラリア戦は第3打席まで2三振と凡退しながら、1点リードの8回に右翼へ2戦連発となるダメ押し2ラン。小久保監督を「さすが、ニッポンの4番」と言わしめる活躍で開幕2連勝をもたらした。
この日は3打数1安打で7回の守備から退いた。12日から始まる2次Rでも、不動の4番として侍打線を牽引していく。
「これだけスゴイ選手の集まり。走れる選手も打てる選手もいる。点を取るのは難しいが、全員が一つになって相手に立ち向かって行きたい。侍ジャパンが勝つことが一番。勝ちに貢献するだけ」
2大会ぶりの世界一奪回へ、この男が不可欠であることは言うまでもない。
【筒香の1次R成績(カッコ内は打点)】
○キューバ戦 4打数2安打3打点
右安(1)、一ゴ、左直、四球、右本(2)
○オーストラリア戦 4打数1安打2打点
三振、遊ゴ、三振、右本(2)
○中国戦 3打数1安打0打点
右安、三ゴ、一ゴ
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count