米国白星も地元メディアは厳しい論調「大番狂わせ免れた」「ハラハラの展開」

コロンビアに延長10回サヨナラ勝ち、米メディア「大番狂わせを免れた」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールCが10日(日本時間11日)、米国・マーリンズパークで行われ、アメリカが初戦のコロンビア戦で延長10回の死闘の末に3-2とサヨナラ勝ちし、白星発進した。メジャー屈指の名手を揃えた強力打線は序盤、相手先発キンタナの前に沈黙を余儀なくされ、一時は2点リードを許す展開となったが、どうにか逆転勝ち。この勝利に米メディアは「大番狂わせを免れた」、「ハラハラの展開」と伝えた。

 WBC初優勝を狙うアメリカはメジャー屈指の実力者を揃えた。この日の先発ラインアップにはキンズラー(タイガース)から、A・ジョーンズ(オリオールズ)、アレナド(ロッキーズ)、ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)、ポージー(ジャイアンツ)、スタントン(マーリンズ)、マーフィー(ナショナルズ)、マッカチェン(パイレーツ)、クロフォード(ジャイアンツ)と強力打線を並べ、アーチャー(レイズ)が先発登板した。

 28歳右腕はコロンビア打線を4回まで無安打無失点と完璧に抑えてマウンドを降りたが、打線もホワイトソックスのキンタナに5回まで無安打に封じられ、2点リードを許す展開に。それでも6回に追いつくと、延長10回にA・ジョーンズのサヨナラ安打で白星を手にした。しかし、薄氷の勝利に米国メディアは厳しい視線を送っている。

 地元紙「USAトゥデー」電子版は「USAはワールド・ベースボール・クラシックでコロンビアにサヨナラ勝ちし大番狂わせを免れる」と見出しで特集。「10回のアダム・ジョーンズのタイムリーヒットが決勝弾を呼び、アメリカはWBC4大会の歴史で最大級の番狂わせの犠牲者に転落するところを辛くも免れた」とレポートした。

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