“情報戦”はどちらに有利に働く? 侍と対戦のオランダ、2人のNPB選手が鍵に

オランダの選手に伝わる「生の情報」、小久保監督は「対戦データはあまり参考にならない」

 日本は石川歩投手(ロッテ)が先発するが、バレンティンは「去年は良いシーズンを送った。何度も対戦しているが、素晴らしいピッチャーだ。石川も最高のものを出してくるはずだから、我々も最高の力を出し切りたい」と意気込みを明かした。

 投打のキーマンとなる2人だが、さらに期待されるのが、“データベース”としての役割。日本の選手と豊富な対戦経験を誇るだけに、元ヤクルトのヘンスリー・ミューレンス監督や選手たちは「生の情報」を2人に求めるという。

 指揮官は「2人からの情報は入ってくると思う。試合前までに色んなアドバイスを聞いて、チームづくりをしたい」と明言。さらに、レッドソックスで主軸を務めるザンダー・ボガーツ内野手は「2人が日本のピッチャーの特徴を教えてくれると思う」と話し、ヤンキースで遊撃のレギュラーを務めるディディ・グリゴリアス内野手は「チームには日本で経験を積んでいる選手がいて、情報をくれるから有利になるかもしれないね。ただ、情報だけでなくプレーでベストを尽くす必要がある」と力を込めた。

 一方、日本の小久保裕紀監督はバンデンハークについて、「(NPBでの)対戦データは見ますけど、セ・リーグの選手もいいので、それほど参考にはならないと思っています。どうすることでオランダが一番嫌がる打線になるのか考えて、一晩しっかり悩みたいと思います」と語る。大一番で“情報戦”はどちらに有利に働くだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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