ベネズエラ両軍合わせ29安打21点の乱打戦制す イタリアはまたも驚異の粘り
延長10回プラドがV打
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールDが11日(日本時間12日)、メキシコで行われ、ベネズエラがイタリアに延長10回の激闘の末に11-10と競り勝った。ベネズエラはプラドが決勝打を含む5安打3打点を挙げるなど、打線が17安打11得点と爆発し、苦しみながらも乱打戦を制した。これで両チームとも1勝1敗となった。
序盤、主導権を握ったのはイタリア。初回にデスカルソのタイムリー二塁打で先制すると、3回もデスカルソの2打席連続の2点タイムリーで3-0とリードを広げる。さらに4回にはリッディ、ニモのソロ弾で2点を追加。メジャーのトップ選手を揃えるベネズエラに対して5点をリードした。
しかし5回以降はベネズエラの強力打線が爆発。5回1死三塁からエスコバルのタイムリーで1点を返すと、プラドも2死一、三塁から2点タイムリーを放ち、2点差に。6回にはエスコバルの2点タイムリーが飛び出して同点に追いついた。
この後も両チームの打線は止まらず、7回にベネズエラがカブレラのタイムリーなどで3点を勝ち越すも、その裏にイタリアが2得点、8回にも1点を挙げ同点に。ベネズエラは9回、S・ペレスの2ランで10-8と勝ち越したが、初戦でメキシコ相手に9回4点差をひっくり返す逆転劇を演じていたイタリアはこの日も驚異の粘りを見せ、2点を奪い、延長戦へ突入した。
そして迎えた10回、ベネズエラは1死一塁からプラドのタイムリー二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功。この1点を守り切り、どうにか白星をつかんだ。この日は両チーム合わせて29安打で21得点。ベネズエラは乱打戦を制し、今大会初勝利を挙げた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count