王者ドミニカが米国に5点差大逆転! クルーズ決勝3ラン、2連勝で2次R進出王手

前回8戦全勝Vの王者が8回にメジャー屈指の左腕攻略で逆転、WBC10連勝

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールCが11日(日本時間12日)、米国・マーリンズパークで行われ、前回王者のドミニカ共和国がアメリカに7-5と大逆転勝利を収め、同ラウンド2連勝とした。打線は5回まで沈黙したが、6回から猛追を見せ5点差を逆転。メジャー本塁打王クルーズの劇的逆転3ランなど10安打7得点で1次ラウンド突破へ王手をかけた。

 ともに1勝同士で迎えた一戦。メジャートップ選手を招集した優勝候補同士の対決はともに強烈なラインアップが並んだ。2回まではアメリカ・ストローマン、ドミニカ・ボルケスの両先発投手が好投したが、3回に試合が動いた。

 アメリカは2死一塁の場面で2番アダム・ジョーンズが右中間へ飛球を放ち、これをドミニカの中堅と右翼が交錯するミス。この失策で一塁走者のキンズラーが一気に生還し、1点を先制した。さらにこの日3番に入ったイエリッチが左翼線に落ちるタイムリー二塁打を放ち、1点を追加。この回2点を奪取した。

 アメリカは4回にも9番クロフォードが2死一、二塁からセンターへタイムリー。さらに6回には1死一塁から7番スタントンが左中間へ鋭い打球を弾き返し、タイムリー二塁打。その後、クロフォードも2打席連続となるタイムリー二塁打をライト線へ放ち、リードを5点に広げた。

 一方、ストローマンの前に5回途中まで3安打無得点に封じられていたドミニカ打線は6回に反撃を開始する。2番マチャドが1死走者なしの場面でアメリカ2番手のロアークからレフトへ特大ソロ。さらに3番カノ、4番バティスタと連続四球でチャンスを作ると、サンタナがセンターへタイムリー。7回には8番マルテ、9番カスティーヨの連続二塁打で1点を追加し2点差に詰め寄った。

 さらに8回、この回からアメリカ4番手とした登板したメジャー屈指の左腕ミラーを攻め、死球と内野安打で無死一、二塁とするとここ3年連続40発以上を放っている2014年本塁打王の6番クルーズがレフトスタンドへ逆転3ラン。その後、マルテもライトスタンドへソロ弾を突き刺し、この回途中でミラーをKOした。

 そのままドミニカはリードを死守し、アメリカを撃破。2013年の前回大会で8戦全勝優勝を遂げている強豪はこれでWBC10連勝と圧倒的な強さを見せている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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