メキシコの巨人クルーズ、156キロが右手直撃で苦悶 地元ファン息をのむ
9回に剛速球で死球…人差し指にテーピングも控え野手不在でフル出場
第4回WBCの1次ラウンド(R)D組は11日(日本時間12日)、メキシコが4-9でプエルトリコに敗れ、開幕2連敗。2次R進出は厳しくなった。巨人に所属するルイス・クルーズ内野手は9回に右手に死球を受けた。控えに内野手が残っておらず、フル出場したが、次のベネズエラ戦、巨人でのシーズン開幕に不安を残した。
地元のファンが息をのんだ。5点を追う9回。カウント0-1からの2球目。プエルトリコのディアスは高めに抜けた。頭部付近への156キロにクルーズは瞬時に頭を下げて交わしたが、ボールが右手を直撃。一瞬、頭部に当たったかのように見え、スタジアムが静まり返った。
クルーズはその場にうずくまり、苦悶の表情を浮かべていた。トレーナーの治療を受け、右手人差し指にテーピングを施した。しかし、この時点で控えの野手を使い切ったこともあってか、そのままプレーを続行。最後は1死一、二塁の二塁走者で投直に飛び出して戻り切れず、併殺で試合を終えた。
「7番・遊撃」で2試合連続フル出場。チームは開幕2連敗で2次R進出が厳しくなったが、WBCが終われば巨人でのシーズン開幕が控える。メキシコ代表でプレーを全うし、無事に巨人に合流するためにも、軽症であることを願うしかない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count