侍・菊池が危機救う超人的美技、横っ飛び→グラブトス MLB屈指の名手も拍手
救援陣も好投で1点リードのまま8回に
野球日本代表「侍ジャパン」は12日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド初戦でオランダ(東京ドーム)と対戦。救援陣が好投すると、名手・菊池涼介内野手(広島)が超人的なファインプレーを見せて、1点リードのまま8回に突入した。
日本は先発・石川が一流メジャーリーガーを揃えるオランダの強力打線に苦戦し、3回5失点で降板。しかし、同点で4回に登板した平野が3者凡退の快投でリズムを作ると、5回に小林の勝ち越しタイムリーが飛び出した。
5回からは千賀が登板。先頭シモンズに初球をセンター前に運ばれ、プロファーにはライト線への二塁打を運ばれて無死二、三塁と大ピンチ。しかし、3番ボガーツは155キロの直球で見逃し三振に仕留める。前の打席で同点2ランを放ったバレンティンも2球で追い込むと、胸元に150キロの直球を投げ込み1ボール2ストライク。続くフォークを振らせて空振り三振に切って取った。そして、最後は5番のグリゴリウスを直球で一ゴロ。強力打線のクリーンアップを打ち取り、大ピンチを切り抜けた。
6回も続投した千賀は、1死からスミスに左中間への二塁打を許すも、リカルドは一ゴロ、Ra・オドュベルは空振り三振で無失点。7回からは松井にスイッチし、先頭のシモンズを見逃し三振に切って取った。
しかし、プロファーには四球を与え、続くボガーツがフルカウントから痛烈なピッチャー返し。センターに抜けるかと思われたが、菊池が横っ飛び。そのまま二塁に入った坂本にグラブトスし、プロファーをアウトに仕留めた。超ファインプレーに、メジャーでもナンバーワンの名手と言われる遊撃手シモンズもオランダベンチで思わず拍手を送っていた。
小久保監督はここで松井から秋吉にスイッチ。サイド右腕はヤクルトの同僚バレンティンを空振り三振に仕留め、1点リードのまま8回に突入した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count