韓国は輝き取り戻せるか― 米メディアが敗因分析、復活は「見えてこない」

メンバー構成にも言及、「アプローチを変えるかどうか…」

 同誌は、Kリーグの投手事情により、選択肢が乏しかったことも敗因として挙げている。「キム監督はがんじがらめになった。招聘可能なタレントは手薄だった」とレポートし、指揮官が大会中に「ピッチャーと守備などのレベルにおいて、私は(オランダと)重大な差があると気づいた。選手も同様に感じていてほしい。そこから学んで、将来に生かしてほしい」と語ったことも紹介している。

 さらに、韓国代表が「韓国生まれの韓国籍選手」のみで構成されていることにも言及。今大会で旋風を巻き起こしているイスラエルがユダヤ系アメリカ人選手らを招集していることを挙げつつ、ドミニカ共和国、カナダ、イタリア、メキシコといった国々の主力にもアメリカ生まれ、アメリカ育ちの選手が招集されいていることを紹介。韓国も韓国系アメリカ人の招集が可能であることに触れ、「他のチームがWBCのルール内で最高の選手を集めてプレーしている。韓国は積極的にその道を選んでいない。韓国野球協会が近い将来にアプローチを変えるかどうか、わからない」とレポートしている。

「今年の恥辱の試合の余波でかつての国際的な支配力を韓国が取り戻せるかどうかは見えてこない」。そんな厳しい言葉で特集は締めくくられている。

 今回の1次ラウンド敗退に関しては多くの韓国メディアも批判や分析を展開。その中には国際大会での競争力の低下や投手不足を指摘する声があった。ただ、大半のメジャーリーガーを招集できなかった点では日本も同じ。韓国はかつての強さを取り戻し、この屈辱から這い上がることができるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND