メキシコ、難解ルールで敗退の“真相” 電話で5度確認も「返事なかった」
あと1点取れば覆っていた結果…「裁判になれば、(メキシコに)有利な判決が下るだろう」
ただ、この見解が結果的に誤りだった。
大会側はイタリア戦の9回はイニング数に含まず換算。メキシコは1.118、ベネズエラは1.105とし、1.053と3チームで最も失点率が低かったイタリアとともに、ベネズエラのプレーオフ進出となった。
メキシコが、誤りであることが事前にわかっていたら――。あと1点取れば、結果は覆っていた。当然、1点を守るのか、1点を取りに行くのかで戦い方も変わるだろう。
「もし、知っていたら、我々は努力していた。裁判になれば、(メキシコに)有利な判決が下るだろう」
このように話し、試合終了直後にツイッターなどでメキシコのPO進出の投稿を削除し、訂正されたことに関しては「物事を変えるのは、無礼だと思う。試合前の解釈が、多くを変えてしまった」と振り返った。
この件を巡っては、4番のA.ゴンザレスが自身のツイッターで「なんてダメな大会なんだ!」「試合前、2点差で勝てば明日、(プレーオフで)試合することになると我々は伝えられていた」とつづり、怒りをぶちまけていた。
あまりに悲劇的な“勘違い”でメキシコのWBCは幕を下ろし、13日(同14日)に行われるプレーオフではイタリアとベネズエラが2次R進出をかけて対決する。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count