侍J菊池の美技、メジャーの名手たちが続々絶賛「守備範囲の広さは驚きだ」

ヤンキース正遊撃手は「試合の流れを決める大きなプレーだった」

「ワオッ! 素晴らしいプレーだったよ、あれは。ボールに飛びついたもんね」と目を丸くしながらプレーを振り返ったのは、オランダの二塁手J・スクープだ。オリオールズの正二塁手で、昨季は全162試合に先発出場し、守備率は98.9%を誇る守備の名手も菊池に拍手を送る。

 スクープは菊池の身のこなしの軽さを指摘。さらには「打席でもいい安打を打っていたよね」と打撃センスの高さも称えた。メジャーで小柄な二塁手といえば、ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)が思い浮かぶ。「ホセは別格だけど、彼(菊池)もいい動きをするね。あの守備範囲の広さは驚きだ。こういった短期決戦では、ああいうプレー1つが勝敗を決めることがあるんだ」と称賛を辞めない。

 日本人内野手はメジャーでは成功しにくいと言われるが、「誰がそんなこと言ってるんだ? 誰だって成功する可能性はある。目標に向かって、どれだけ努力をするか。どれだけ本気で目指すか。大事なのはそこだよ」と力説するのは、ヤンキースの正遊撃手グリゴリアスだ。今大会はDH出場がメインだが、守備範囲の広さと柔らかいグラブ捌きはメジャー屈指。デレク・ジーター氏の後継者として期待される26歳だ。

「あの打球が抜けていたら、試合の展開が変わっていた。試合の流れを決める大きなプレーだったと思う。自分はショートを守るから、あのプレーが簡単じゃないことはよく分かる。敵ながらナイスプレーだったよ」

 メジャー球団のスカウトからも熱視線が注がれる侍ジャパンの二塁手は、現役メジャーリーガーたちからも一目置かれる存在になったようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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