【WBC】ベネズエラ9回逆転で伊撃破! 3冠王カブレラ値千金同点弾、PO激闘制し2次Rへ

ベネズエラがプレーオフの激戦制し2次R最後の切符つかむ

 13日(日本時間14日)に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンド(R)の最後の椅子をかけ、イタリアとベネズエラがプレーオフ(PO)で激突。ベネズエラが4-3と逆転勝利し、ドミニカ共和国、プエルトリコ、アメリカが待つプールFへの進出を決めた。

 3戦全勝のプエルトリコに次いで、イタリア、ベネズエラ、メキシコの3チームが1勝2敗で並んだ1次ラウンド・プールD。プレーオフには当初、メキシコとイタリアの進出が伝えられながらも、当該チームの対戦における失点率の解釈の違いにより、一転、ベネズエラとイタリアの対戦が発表される形となった。メキシコからの猛反発が冷めやらぬ中、迎えた決戦はイタリアが先手を取る形となった。

 初回、イタリアは2番デスカルソが無死二塁からライト前にタイムリーを放ち、1点を先制すると、先発のモリスがメジャートップ選手をズラリと揃えたベネズエラ打線に対して好投を見せる。昨季、レッズでメジャーデビューを果たしたばかりの30歳は3回まで連続で3者凡退で仕留めると、4回先頭のインシアルテに死球を与えるも後続を断ち得点を許さない。

 さらに5回もマウンドに上がり、先頭の4番・マルティネスに四球を与えたが、続くオドーアを二塁併殺に打ち取ると、ゴンザレスを三振に仕留め、5回無安打無失点に封じた。

 それでもベネズエラは6回に反撃を開始する。インシアルテが1死一、二塁からライト前に同点タイムリーをマーク。7回にはイタリアの1番アンドレオリに右中間へ勝ち越しのソロ弾を許したが、9回に勝負強さを発揮。2012年のメジャー3冠王の3番カブレラが先頭で打席に立つと、バックスクリーン右へ同点ソロをマーク。さらに無死一塁から5番オドーアの左中間へ飛んだ打球は一度は本塁打か協議されたものの、検証の結果、シングルヒットに。それでもこの一打で一塁走者が生還し、ついに勝ち越しに3-2と成功した。

 その後、1死三塁から7番エスコバルがスクイズを決めて1点を追加。ベネズエラはその裏にソロ弾で1点を返されたものの、リードを死守し、2次ラウンド進出を決めた。

 米サンディエゴのペトコ・パークで開催される2次ラウンドのプールFはいずれも好選手を揃える強豪揃いで、日本時間15日のプエルトリコ-ドミニカ共和国戦からスタートする。海の向こうで繰り広げられる熱戦にも注目だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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