「焦らず1点ずつ取りにいこう―」 侍ジャパン、また青木の“声出し”から反撃

5回の攻撃前に“ゲキ”、筒香も信頼「青木さんが二ゴロで1点差にしてくれた」

 野球日本代表「侍ジャパン」の青木宣親外野手が14日の2次ラウンド・キューバ戦(東京ドーム)で「3番・右翼」でスタメン出場。またも円陣での声だしでリーダーシップを見せた。

 2点差の5回裏の攻撃前。打線は追いついては離される嫌な展開だった。チーム最年長35歳が一塁ベンチ前に野手陣を集めた。

「2点差だけど、焦らずに、みんなで1点ずつ取りにいこう」

 青木の声に反応するように、5回は先頭・小林が左前安打で出塁。山田の四球、菊池の送りバントで1死二、三塁とした。ここで青木自らの二ゴロの間に三塁走者・小林が生還。続く筒香が中前へ同点打を放った。筒香は「青木さんが二ゴロで1点差にしてくれた。何としても1点を取りに行こうと思った。感覚は悪くなかった。大きいのを狙わずにいきました」と振り返った。

 12日のオランダ戦では同点の5回に「次の1点が大事だから」と声をかけてチームを鼓舞。小林の一時勝ち越しとなるタイムリーが飛び出していた。青木の声出し後には何かある――。侍ジャパン唯一のメジャーリーガーの存在感が増している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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