「史上最高」のWBC 1次Rの観衆は過去最多 MLB首脳は継続開催に前向き

MLBコミッショナーは継続開催に前向き「このイベントを前進させることに真剣」

 一方、マーリンズ・パークで行われたプールCは観衆16万3878人が集結したといい、「大会史上、アメリカで行われたプールとしては、一次ラウンド最多入場者数を記録した」と報じている。ドミニカ共和国対米国戦では満員の3万7446人が詰め掛け、「これは球場史上最多の観衆を記録した。両チームは最終的に(2次ラウンドに)勝ち上がった」と報じており、米国でも大盛り上がりだったようだ。

 ただ、対照的な会場も存在したという。

「プールAとDはどちらも開催国でプレーしたチームが勝ち上がることはできなかった。特に前者はショッキングな結果となり、後者はやや驚きとなった。高尺ドームでのプールAでは、韓国は満員で盛り上がる観衆の前で迎えた初戦で大番狂わせを喫した。イスラエルが大会の一躍人気チームとなり、オランダとともに勝ち上がった」

 プールDで敗退したメキシコとともに、韓国の2大会連続の1次ラウンド敗退を驚きをもって報じていた。

 記事によると、大会を運営するMLBのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は「信じられない。毎回、このイベントは成長している。試合の内容、参加国、入場者数が上昇している。我々はこのイベントを前進させることに真剣に取り組んでいる。我々の国際的な戦略において重要なパートだ」と語ったといい、次回以降のWBC継続開催に極めて前向きな姿勢を示している。

 侍ジャパンのメジャーリーガーはアストロズ・青木宣親外野手のみだが、今大会にはMLBのオールスター選手が63選手、MLBの球団と契約を結んでいるのは259選手と多くの実力者が参戦したことを紹介。182か国の4億1500万世帯で視聴されていると報じられており、野球の国際的な人気を高める大きな役割を果たしているようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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