「メジャースカウトも驚いているはず」― 侍6連勝の裏で成長光った選手は?
岩村氏が成長に「感心」した2選手、「メジャーのスカウトたちも驚いているはず」
6回には平野佳寿投手(オリックス)が3者凡退で無失点リレーをつなぎ、その裏の攻撃では主砲・筒香嘉智外野手(DeNA)が会心の先制ソロを中堅席に叩き込んだ。4番の一発を号砲に、日本は打者一巡の猛攻で5点を挙げ、イスラエルの戦意をくじいた。8回にも3点を追加。9回こそ牧田和久投手(西武)が3失点したが、投打守のかみ合った日本らしい勝利で2次ラウンドを締めくくった。
3月7日に1次ラウンドが始まってから、日本は東京ドームで6戦を重ねたわけだが、岩村氏は「この大会期間中に千賀と平野が大きく成長して存在感を見せるようになったね」と話す。
「千賀と平野は大舞台のマウンドに上がり、結果を出すたびに、少しずつ成長しているのが分かるでしょ。戦いはまだ続くけれど、この2人がWBC出場で得た経験は計り知れなく大きいんじゃないかな。初対戦の打者にも物怖じせずに大胆に攻められる。この2人の成長は見ていて感心させられるね。東京ドームのネット裏で目を光らせているメジャーのスカウトたちも驚いているはず。2人の名前はしっかりインプットされたと思うよ」
ロサンゼルスのドジャースタジアムが舞台となる決勝ラウンドは、負けたら終わりのトーナメント方式だ。日本が対戦するのは、アメリカ合衆国、プエルトリコ、ドミニカ共和国、ベネズエラという強豪4チームのいずれか。正真正銘のメジャーリーガーが居並ぶラインナップを相手に、千賀と平野をはじめとする侍投手陣がどんなピッチングを見せるのか。岩村氏は、それが楽しみでならないという。