実績の“本命”か、新戦力の“対抗”か DeNA守護神争い、0封合戦の行方は
“本命”山崎康が一歩リードか…16日日本ハム戦“連投テスト”で圧巻3連続K
31日のプロ野球開幕まで、あと2週間となった。昨季、球団初のCS進出を果たすなど、躍進したDeNAのファンにとっては、開幕スタメンとなるメンバーはもちろんだが、守護神争いも大きな関心事の一つとなっている。
新人から2年連続で30セーブ以上を挙げ、実績十分の山崎康が“本命”ではあるが、昨年は夏場に調子を崩したこともあり、球団はオフに新外国人のパットンを獲得。昨季までは主にマイナーリーグでプレーし、ここ3年間では3Aで計40セーブをマーク。ラミレス監督も守護神の“対抗”として、春季キャンプ前から競争させる方針を示している。
両投手とも、ここまで順調な仕上がり具合をみせており、山崎康はオープン戦3試合で3回2安打無四球、5奪三振の無失点。対するパットンも3回1安打1四球、2奪三振の無失点と互角の数字を残している。
その中で16日の日本ハム戦(札幌ドーム)での山崎康の好投が光った。9回に登場すると3者連続三振と圧巻の内容。しかも、15日からの2日連続登板という極めてシーズンに近い“連投テスト”で結果を残したことは、首脳陣にも強烈な印象を与えたに違いない。この試合でパットンも登板(1回1安打2奪三振)していたが、任されたのは7回。現時点では山崎康が一歩リードしている段階ともいえる。
オフから「プロに入ってから2年間、クローザーをやってきた。9回のマウンドにこだわりたい」と強い気持ちを口にしている山崎康。一方のパットンも「チームに任されたところで投げる」と自然体を続けている。
熾烈な争いはまもなく結論が出るだろう。両者の競争はブルペン陣の底上げに結びついているはずだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count