ラミレス高知デビューに米メディア「野球愛に疑いなし」 試合環境に驚きも
本当に来たレジェンド、デビュー戦で二塁打「マニーの野球愛に疑いの余地はない」
メジャー歴代15位の通算555発を放ち、四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスに加入したマニー・ラミレス外野手。16日のNOMOベースボールクラブ戦で実戦デビュー戦を飾ると、二塁打を含む2安打1打点と躍動した。日本のファンは、本当に来日してプレーするのかと半信半疑だったが、飽くなき情熱を高知ののどかな球場で示し、米メディアもかつてのスーパースターを称賛。「マニーの野球愛に疑いなし」と報じているのは、米地元テレビ局「CBSスポーツ」電子版だ。
44歳のスラッガーは7日に来日。「うどんを食べた」など、一挙手一投足がメディアに報じられる“マニー・フィーバー”を巻き起こしたが、滞在10日目にして実戦に出場。レッドソックス時代の2001年に共闘した野茂英雄氏が代表理事を務めるNOMOベースボールクラブ戦で、往年の実力の片鱗を披露した。
記事は「必見 マニー・ラミレスが日本の独立リーグのチームで1打点を記録」との見出しで特集している。
「ファイティングドッグスは最近、オープン戦の開幕を迎えた。そして、往年のように、彼は二塁打で打点を記録した。彼はメジャーリーグのキャリアでこのようなことを凄まじいほど繰り返してきた」と経歴を振り返りながら称賛。さらに、ソーシャルメディアに投稿された背番号「99」のマニーが強烈な中越え二塁打を放った動画を紹介している。
試合は木曜日。高知・春野で平日昼間に行われたこの試合の観衆はさほど多くなく、この事実も驚きだったようだ。
「このクリップでは、四国アイランドリーグがどんなところか非常によくわかる。フィールドは素晴らしいコンディションとは言えない。外野席もなく、観衆は友人や家族のみ。大金を手にするリーグではない。そこでプレーをするのは、ベースボールを愛するゆえだ。彼の全ての過ちにも関わらず、マニーの野球愛に疑いの余地はない」と締めくくられている。
MLBで禁止薬物使用問題で2度ペナルティを受けているスーパースターだが、日本に舞台を移してなお、新天地の挑戦は海の向こうでも大きな注目を集めている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count