初出場・呉が逆転で至学館下す 開幕戦延長12回の熱戦制して甲子園初勝利

2点追う9回に同点、延長12回に勝ち越し成功

 第89回選抜高校野球が19日から甲子園球場で開幕し、呉(広島)が至学館(愛知)との初出場対決を制して、春夏通じて初勝利を挙げた。2点を追う9回に追いつくと延長12回に2点を勝ち越し。6-5と競り勝った。

 初回に至学館に1点を先制されたが、2回と5回に1点ずつを奪い逆転に成功。しかし5回裏、相手9番・藤原大に2死二、三塁からレフトへ2点二塁打を浴び、再びリードを許した。

 8回にも1点を失い、絶体絶命で迎えた9回に粘りを見せる。1死二塁のチャンスを作ると上垣内のタイムリー二塁打で1点差に。さらに続く池田もタイムリー二塁打を放ち、土壇場で同点に追いついた。

 その後は両チーム無得点が続いたが、延長12回、呉は相手のミスも絡んで2点を勝ち越した。その裏に1点を失ったものの、リードを死守して勝利。打線は14安打で6得点、投げても背番号「1」を背負う池田が12回を一人で投げ抜き、4安打5失点でチームを甲子園初勝利に導いた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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