ロッテ唐川が首脳陣の期待に応える好投「一人立ちして迷惑をかけないように」

伊東監督も評価「本人も手応えをつかめたのでは」

 開幕ローテーションを確実にしているロッテの唐川侑己投手が首脳陣の信頼に応えた。

 19日の楽天戦に先発。7回に人差し指のマメがつぶれそうになったため、先頭の5番島内を二ゴロに打ち取ったところで、予定より早く降板したが、6回1/3で87球を投げ、4安打無失点、無四球と好投。伊東監督も「左打者が多いんで、懐にスライダーを投げ込んでました。かなり(シーズンを見据えて)意識付けができたと思う。強気というか、攻めの投球ができて、本人も手応えをつかめたのではないか」と収穫を語った。

 5回に先頭の今江に左中間を破られ、無死二塁になった唯一のピンチも、松井稼頭央をスプリットで遊ゴロ、左の藤田を懐攻めで、カット系のスライダーで一ゴロ。侍ジャパン戦士の嶋を外の変化球攻めから一転内角135キロで見逃し三振に切って取った。

「修正点は、真っすぐの抜け球を無くすことだが、変化球は全体的にはよかった。9年間周りに迷惑をかけてきたので、一人立ちして迷惑をかけないようにしたい。1試合、1試合、開幕からローテーションに入り、緊張感をもって投げたい」と10年目のシーズンへ自覚も十分。次回のマウンドは開幕投手の涌井が登板する25日の巨人戦に続いて、オープン戦最終試合となる26日の巨人戦(東京ドーム)になる。

「まだ言われてません」と話す唐川だが、中5日で開幕カード4月1日のソフトバンク戦の先発マウンドが待っている。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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