カブス名将、侍ピッチャー陣に好印象 特に「感銘を受けた」投手とは?

川崎も侍ジャパン相手に強烈な存在感、「守備と走塁に優れ、刺激を与える存在」

 宮西は7回から登板し、シーザーを空振り三振に仕留めると、デイビスにはレフト前ヒットを許したものの、ハップを一ゴロ、カンデラリオを左飛に打ち取っていた。小久保裕紀監督が、当初から外国人打者に対して有効な変則左腕として「ブルペンの軸」と考え、招集した宮西は、メジャーを代表する名将の目にも魅力的と映ったようだ。

 また、この試合ではカブスの「1番・遊撃」で先発した川崎も躍動。3打数1安打1四球、2盗塁、2得点の活躍で強烈な存在感を見せた。記事では「マドン監督は『彼はハビアー・カワサキだ』とハビアー・バエスを引き合いに出しながらカワサキに言及した」と紹介。現在、プエルトリコ代表の一員としてWBCに参戦しているスーパースター候補生のバエスと比較し、川崎のエネルギッシュなプレーを絶賛したという。

「彼は守備と走塁に優れ、刺激を与える存在だ。見てわかるとおり、今日の彼のプレーにはエネルギーが込められていた。私は彼にその実力を日本の人たちに見せてもらいたいと思っていたんだよ」

 川崎を1番でスタメン出場させるという“粋”なはからいの裏には、このような考えがあったという。ムードメーカーはその期待に見事に応え、開幕メジャー入りをアピールした。侍ジャパンにとっては世界一奪還へ向けての準備を進める貴重な1試合となったが、マドン監督にも多くの“収穫”があったようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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