「WBC参戦は故障リスク高める」? 米特集、監督&選手で意見は様々

WBC故障リスク、米監督「危険性増す」、選手には「キャンプでも可能性ある」との声も

 世界一を目指した戦いが佳境を迎えている第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。大会のたびに議論に挙がるのが、開催時期の問題である。本来、3月はシーズン開幕に向け、状態を上げていく時期であり、出場選手は例年よりも早い調整を強いられることになる。果たして、肉体的な負担は生じないのか、米メディアが特集している。「WBC参戦は怪我のリスクを高めるのか」と報じたのは「ESPN」だ。

 記事では、マリナーズに所属するベネズエラのフェリックス・ヘルナンデス投手が米国戦の初回にゴロを処理した際に右足に痛みを感じたことを振り返り、「ヘルナンデスは昨季、故障で2か月欠場した。マリナーズのスタッフ、同僚、ファンは不安に思ったに違いない」と指摘。右腕は幸いにも続投し、5回無失点だったことを伝えている。

 このように、真剣勝負では故障がつきもの。「多くのメジャー球団がWBC参戦を望まない理由は、怪我のリスクだ」と指摘している。

 一方で、参戦しなくても故障の可能性はあるという、出場中のメジャー選手のコメントを紹介している。

 米国のアダム・ジョーンズ外野手(オリオールズ)は「WBCと同様にスプリングトレーニングでも怪我をする可能性はある」、米国のアンドリュー・ミラー投手(インディアンス)は「スポーツに怪我はつきもの。可能な限り、自分の管理をしなければならない」と言い、キャンプであっても世界大会であっても、最大の怪我予防は自己管理にある――という見解だ。

立場が変わると意見も代わる? 「最大の目標は選手を健康な状態で帰すこと」

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