ロッテ・スタンリッジに「5回の壁」 順調1失点も監督「本当はもう少し…」

5回1失点も球数制限で84球降板…開幕ローテへ、次回は2軍戦で100球メドに先発

 開幕カードのソフトバンク戦先発に向け、ロッテ・スタンリッジ投手が20日、オープン戦・阪神戦(ZOZOマリン)で5回6安打1失点と順調な調整ぶりを見せた。

 3回に北條、上本の連打で無死一、二塁のピンチを招いたが、2番・高山を内角スライダーで空振り三振。FA移籍の3番・糸井を147キロとこの日最速の速球で二ゴロ併殺に打ち取った。

「若干ピンチもあったが、内野ゴロも多く、自分のピッチングができたのではないか」と伊東監督。75~85球の投球制限があったため、5回84球で降板。「ストライク率が6割ちょっとで、もう少し上げてくれれば」(英二投手コーチ)と残る課題はストレートの制球だ。

 昨年は試合中盤で突然制球を乱すなど、3年連続となる2ケタ勝利を逃し、8勝に終わった。「5回の壁があり、本当はもう少し投げさせたかった」と伊東監督。オープン戦は残り4試合と少ないため、2軍戦に100球メドで先発を予定している。

 唯一の失点は、5回2死二塁で上本の痛烈な一ゴロを井上が好捕したが、カバー遅れで内野安打とされ、一、三塁から高山にタイムリーを許した。「あれは言い訳のできないミス」とスタンリッジも反省しきりで「個人的な(数字の)目標はない。とにかくいいピッチングを終盤までして、チームの勝利に少しでも貢献したいだけ。それ以外に何もない」といつも通り、フォアザチームを強調していた。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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