「未完のドラ1」DeNA白崎、チームトップ3号 監督の痛烈指摘を払拭できるか
通算13本塁打すべてソロ、ラミレス監督は昨季指摘「メンタルに弱い部分」
「未完のドラ1」、今年こそ――。DeNA・白崎浩之内野手内野手が20日、オープン戦・ソフトバンク戦(横浜)で4回にオープン戦3号ソロを放った。
1-7の4回にロペスが2ランを放つと、白崎はソフトバンク・大隣の低めのスライダーをうまくすくい上げ、左中間席に運んだ。2者連続アーチで5番に起用してくれたラミレス監督の期待に応えた。オープン戦の規定打席には到達していないが打率は.371。3本塁打はチームトップで、7打点を挙げている。主砲の筒香が侍ジャパンで不在とはいえ、堂々の数字を残している。
それでも、油断はできない。昨季もオープン戦で打率.347、2本塁打、7打点を残し、「1番・三塁」で開幕スタメンの座をゲットした。長打もあるリードオフマンとして期待されたが、思うような成績を残せず、5月は主に7番に。6月以降は主に代打、代走要員として途中出場し、守備につくことが多かった。
好機での凡退が目立ち、6本塁打を放ったが、プロ通算13本塁打はすべてソロ。ラミレス監督から「パワーのあるいい打者だが、メンタルに弱い部分がある」と痛烈に指摘されたこともあり、イメージを払拭するには打ち続けるしかない。さらに今季は正三塁手のライバルとして入団したシリアコが打率.349と好調。12年ドラフト1位で入団しながら歯がゆいシーズンが続いてきた5年目お26歳にとっては、発憤材料となっているはずだ。
この日は2点を追う9回2死一、二塁で打席に立ち、一発が出れば逆転サヨナラという場面で空振り三振に倒れた。2万289人が訪れた横浜スタジアムはため息に包まれたが、オープン戦とは思えない悔しそうな表情を見せたのは白崎本人。大事な打席であったのは、自分が一番、分かっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count