WBC準決勝、侍J打線を迎え撃つ先発ロアーク「全てを試合で出し切りたい」
昨季16勝の制球重視の右腕、1次Rドミニカ戦では1回1/3を3失点
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの優勝を目指す野球日本代表「侍ジャパン」と対戦するアメリカは20日(日本時間21日)、決勝ラウンドの舞台となるドジャースタジアム(米カリフォルニア州ロサンゼルス)で公式練習を行った。日本戦で先発マウンドを任される右腕ロアークは、大一番に向けて「全てを試合で出し切りたい」と決意を語った。
昨季16勝(10敗)を挙げた右腕は、早くからアメリカ代表としてWBCに参加表明。所属するナショナルズとの話し合いで、当初は1試合だけの先発で終わる予定だったが、2番手起用された12日(同13日)ドミニカ戦で1回1/3を3失点という不本意な結果だった。そこでロアークは米国代表チームに残ることを決意。意気に感じたリーランド監督は、登板スケジュールが合うことも幸いし、準決勝での起用を決めた。
ツーシームとスライダーを武器に制球で勝負するタイプ。対戦経験はないというが、侍ジャパン唯一のメジャー選手でもあるアストロズ青木は「まとまっている投手」と表現する。WBC準決勝での先発は人生最大の舞台かと質問されると「現時点では、そうだね」と話し、大一番に向けて表情を引き締めた。
練習後は日本メディアの取材攻勢にあう場面も見られたが笑顔で対応。「相手が誰であろうと、自分の投球をするだけ」と勝利に意欲を燃やした。WBCの大舞台で会心の投球を披露し、アメリカを初の決勝進出に導けるか。アメリカの期待を一身に受け、侍打線と対峙する。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count