ドラマ生む日米決戦 世紀の誤審、イチロー弾、松坂力投…3度目激突の行方

WBC準決で侍Jが対決するアメリカ、過去は1勝1敗と五分

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪回を目指す侍ジャパンは22日(現地時間21日)の準決勝で、初優勝を目指すアメリカと対戦する。WBCでは過去に2度、対戦。日本が連覇した2006年と2009年に顔を合わせている。1勝1敗ながら、ともに互角以上の試合をしており、2大会ぶりの優勝を目指す侍ジャパンは、勝てば勢いに乗って決勝に駒を進めることができる。そんなWBCの日米決戦を振り返る。(選手の所属は当時)

★第1回大会2次ラウンド第1戦(2006年3月12日) 日本3-4アメリカ

【日本スタメン】

(右)イチロー
(二)西岡
(左)多村
(指)松中
(中)福留
(三)岩村
(一)小笠原
(捕)谷繁
(遊)川崎

投手=上原、清水、藤田、薮田、藤川

 日本は1回、イチロー(マリナーズ)がピービー(ブレーブス)から先頭打者アーチで勢いをつけた。アメリカもC.ジョーンズ(ブレーブス)、リー(カブス)の一発などで応戦。3-3で迎えた8回にWBC史に残る事件が起きた。1死満塁で岩村(ヤクルト)が左飛。三塁走者・西岡(ロッテ)がタッチアップで悠々と生還し、勝ち越したかと思われた。相手捕手がアピールで、三塁にボールを返球し、三塁付近の二塁塁審に確認を求めても、ホームインは認められた。

 しかし、ボブ・デービッドソン球審が走者の離塁が早いと判断し、アウトとした。覆った判定に日本代表の王貞治監督は猛抗議。テレビ中継のVTRでも西岡の離塁は早いように見えず、場内では大ブーイングも起きたが、日本の得点は認められなかった。ただの誤審ではなく、最も近くにいた塁審が一度、ジャッジを確認したにもかかわらず、主審の独断で覆ったことで「世紀の誤審」と言われた。試合は9回に藤川(阪神)がA.ロドリゲス(ヤンキース)にサヨナラ打を浴び、敗戦した。

 痛恨の敗戦で、日本は2次ラウンド1勝2敗。敗退が目前だったが、第3戦でアメリカがメキシコに敗れ、日本、アメリカ、メキシコの3チームが1勝2敗で並んだ。失点率で日本が辛くも準決勝に進出。決勝ではキューバを10-6で破り、初代王者になった。

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