ドラマ生む日米決戦 世紀の誤審、イチロー弾、松坂力投…3度目激突の行方

09年は松坂力投、杉内―田中―馬原―ダルの超豪華リレー

☆第2回大会準決勝(2009年3月22日) 日本9-4アメリカ

【日本スタメン】

(右)イチロー
(遊)中島
(左)青木
(指)稲葉
(一)小笠原
(中)福留
(捕)城島
(二)岩村
(三)川崎

投手=松坂、杉内、田中、馬原、ダルビッシュ

 日本は今大会同様、2次ラウンド(1組)を1位で突破し、2組2位のアメリカと対戦。先発は松坂大輔(レッドソックス)。1回にいきなり、ロバーツ(オリオールズ)に先頭打者本塁打を浴びて失点した。しかし、日本は2回に稲葉(日本ハム)が四球、小笠原(巨人)が左前打。エンドランが決まり、チャンスを広げると、城島(マリナーズ)が犠飛を放ち、同点とした。

 3回、松坂は2死のロリンズ(フィリーズ)の安打からライト(メッツ)に右中間を破られるタイムリー二塁打を浴び、勝ち越された。しかし、日本は4回に反撃。アメリカ先発のオズワルト(アストロズ)をとらえ、打者9人の猛攻で5得点。逆転に成功し、試合の主導件を握った。松坂は4回2/3、5安打2失点と力投して98球で降板し、2番手・杉内(ソフトバンク)がダン(ナショナルズ)らを封じ、1回1/3。その後は田中(楽天)、馬原(ソフトバンク)、ダルビッシュ(日本ハム)を1イニングずつ投入する超豪華リレーで、ジーター(ヤンキース)らがいたアメリカ打線の反撃をしのいだ。8回にはイチロー(マリナーズ)のタイムリーも飛び出し、9-4で決勝進出を決めた。

 日本は決勝で韓国を破り、2大会連続で頂点に立った。アメリカはこの大会のベスト4が最高成績。回を重ねるごとに本気度が高まっているアメリカがプライドをかけ、侍ジャパンに向かってくる。3度目のWBCでの戦い。22日は大注目の日米決戦となる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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