第1回優勝監督の王氏、4強敗退の侍を労う 「小久保監督は自信にしていい」
準決勝敗退の侍へ「監督、選手はよく頑張った」、米国が決勝進出で「第5回により大きな期待」
ソフトバンクの王貞治球団会長が22日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝で米国に敗退した野球日本代表「侍ジャパン」に労いの言葉を送った。
この日、ヤフオクドーム内で報道陣に対応した王会長は「決勝トーナメントになって、お互いピッチャーも予想以上の投球をした。もうちょっと(点を)取れるかと思っていたんですけど、取れなかった。こちらもああいう形で2点は失いましたけど、それでも投手の内容は良かったと思う。せっかくアメリカに行ったんだから、とりあえず1勝して決勝に、と願っていたんですけど、残念。日本のみなさんもガッカリされたんじゃないかと思いますけど、監督以下選手たちはよく頑張ってくれました」と語った。
第1回大会に監督として、日本を初代王者に導いた王会長。接戦の末に惜敗となったアメリカ戦を見て「アメリカも細かい野球というか、あの頃は力、大まかな野球だったけど、内容も変わってきましたね。野球界も進化してますよね。5点も10点も離されたわけじゃないですからね、ちょっとしたことで勝てた、逆に言えば負けた気のしない試合でした」と感じたという。
さらには「アメリカのように、野球を盛んにやってきた国のWBCに対する意識も変わってきてますから。我々が最初出た時よりも本腰を入れてきていると言いますか、アメリカも4回目でやっと決勝に出てきているわけですから、こういうことがあると、第5回により大きな期待が持てる。中身がより充実した5回大会を我々は見ることが出来ると思いますね」と次回大会以降のWBCの更なる盛り上がりにも期待した。