ソフトB中田、開幕ローテへ前進 7回2失点の粘投、工藤監督「評価してます」
OP戦最後の先発機会で結果残し手応え、「7回まで投げ切れたのは収穫」
ソフトバンクの中田賢一投手が、開幕ローテ入りに前進した。22日の阪神とのオープン戦に先発。オープン戦最後と見られる先発機会で7回を投げて、7安打を許したものの、2失点にまとめた。
初回先頭の上本に四球を与える出足だったが、続く北條を空振り三振。上本の盗塁失敗の後、糸井を二ゴロに打ち取り、結果的に3人で初回を終えた。2回1死から原口に中堅フェンス直撃の二塁打を浴びたが、高山、鳥谷から連続三振。5回1死一塁から、代打の新井に右翼テラス席への2ランを許したが、失点はこれだけだった。3者凡退だったのは3回のみ。粘りの投球だったが、工藤公康監督は「良かったんじゃないでしょうか。本塁打はあったけど、四球は2つだけだったし、良かったと思うし、評価もしています」とした。
「前回よりも球の精度、キレは良かったです。100球前後の予定で、7回まで投げ切れたのは収穫。(本塁打は)もう少し慎重に入るべきで、そこが反省点。まだ無駄のボール球は多かったので、そこも減らしていきたい」
登板後にはこう語った中田。7回を投げて、メドとしていた100球ちょうど。オープン戦3試合で15イニング5失点(自責点は3)、防御率1.80と好投を続けており、開幕ローテ入りの可能性は限りなく大きくなった。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani