プエルトリコ、初黒星で2大会連続準V モリーナ奮闘も強力打線が沈黙完封
わずか3安打、7連勝快進撃止まる…メジャーNO1捕手モリーナ攻守で貢献も
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が22日(日本時間23日)にドジャースタジアムで行われ、ともに初優勝を目指したプエルトリコが米国に0-8で完封負け。今大会7戦全勝で勝ち上がったが、2大会連続決勝で涙をのみ、初黒星で準優勝に終わった。
またしても、世界の頂には届かなかった。プエルトリコが、2大会連続で決勝の壁に跳ね返され、シルバーメダルを手にした。
超強力打線が大一番で沈黙した。米国の先発右腕・ストローマンの前のツーシームに手を焼き、凡打の山を築いた。6回を終わって無安打。メジャー通算421発の4番ベルトランを中心とした打線から快音が聞かれることがなかった。
先発ルーゴは3回、キンズラーに先制2ランを被弾。5回にはタイムリーを浴び、3点目を献上して降板したが、2番手ヒメネスもタイムリーを打たれ、リードを4点に広げられた。
7回には3番手ベリオスが2死満塁のピンチを招き、救援したロメロ、ブルゴスが連続でタイムリーを浴び、さらに3点を奪われた。
打線は7回先頭のA.パガンがチーム初安打となる二塁打を放ち、ストローマンをマウンドから引きずり降ろしたが、後続が続かず。結局、3安打で完封負けを喫した。
今大会はメジャーNO1捕手の司令塔モリーナが攻守の要となり、7連勝の快進撃を演じた。オランダとの準決勝では「世界一の視野」で相手の隙を突いて走者を刺し、激昂した相手のバレンティンをなだめるなど、リード以外にも世界レベルのプレーを随所で見せた。決勝でも打ち込まれた投手陣に再三声をかけ、懸命にリードしたが、及ばなかった。
前回大会はドミニカ共和国に敗れ、準優勝。リベンジを期した今大会も優勝には届かず、世界一の夢は次回に持ち越された。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count