ベストナインに侍・千賀滉大! 日本勢から唯一選出、蘭バレンティンも
先発&中継ぎ、防御率0.82で4強進出貢献…「育成の星」から「世界のベストナイン」へ
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が22日(日本時間23日)にドジャースタジアムで行われ、米国が8-0でプエルトリコに快勝。準決勝で侍ジャパンを破って初の決勝進出を果たした野球の母国が、悲願の世界一に輝いた。試合後に今大会のベストナインが発表され、投手部門で侍ジャパンの千賀滉大(ソフトバンク)が日本勢から唯一選ばれた。また、外野手部門でオランダのウラディミール・バレンティン(ヤクルト)が選出された。
「育成の星」が「世界のベストナイン」となった。千賀は4試合に登板し、1勝1敗、防御率0.82。1次ラウンドの豪州戦(8日)で2回0封の好救援で勝ち投手になると、2次ラウンド初戦のオランダ戦(12日)も救援で2回0封。同3戦のイスラエル戦(15日)は先発に抜擢され、5回0封で4強進出の立役者となった。
準決勝・米国戦(22日)は2番手で救援し、決勝点を献上したが、2イニングで4者連続を含む5奪三振。「お化けフォーク」を武器に快投し、米メディアからも称賛されるなど、鮮烈なインパクトを残す大会となった。NPBの育成から這い上がった右腕が、世界のベスト9人に上り詰める、サクセスストーリーが描かれた。
投手部門では、決勝で6回まで無安打の快投で優勝投手となったストローマン(米国)、日本戦に先発して1勝2セーブで防御率0.00のザイド(イスラエル)も選ばれた。
また、バレンティンは全試合4番に座り、驚異の打率.615をマーク。4本塁打、12打点は“2冠”だった。捕手のモリーナ(プエルトリコ)、一塁のホスマー(米国)とともに満票での選出となった。
優勝の米国は3人、準優勝のプエルトリコから最多の5人が選ばれた。
第4回WBCの大会ベストナインは以下の通り。
【投手】
千賀滉大(日本)
ストローマン(米国)
ザイド(イスラエル)
【捕手】
モリーナ(プエルトリコ)
【一塁手】
ホスマー(米国)
【二塁手】
バエス(プエルトリコ)
【三塁手】
コレア(プエルトリコ)
【遊撃手】
リンドア(プエルトリコ)
【外野手】
バレンティン(オランダ)
ポランコ(ドミニカ共和国)
イエリチ(米国)
【指名打者】
ベルトラン(プエルトリコ)
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count