侍・小久保監督、帰国会見「素晴らしい選手と一緒に戦えた事は人生の宝物」

今後は「第3の人生をどう歩んでいこうかと考えていく」、NPB監督への意欲は?

「代表監督は易しいものではなかったとうことですね。まず最初に選手たちを集める中で、日の丸を背負って戦うのはリスクも高い。プレミアは12月のシーズン後、WBCは開幕前、選手たちの負担は大きいと思うが、彼らが使命感をもって日本球界を引っ張っていくんだと、そういうものを持った選手をまず集めないといけないというところからスタートした。

 その中で勝ちにこだわるんですけど、勝ちだけにこだわっていると選手起用が偏ってしまう。ある程度はみんなにチャンスを与えないといけない。WBCは最後だったんで勝つためにやって、打席にほとんど立てなかった選手、登板できなかった選手が出てきてしまった。各球団のトップを集めた中で、そういう決断をしなければいけなかったのが一番つらかったと思います」

 それでも、充実した日々であったことは間違いない。「素晴らしい選手たちに囲まれ、恵まれ、一緒に戦えたことは、私自身の人生の宝物です」と振り返り、今後については「しばらくゆっくりしようと思ったんですが、仕事がいっぱい入っていたので……(笑い)。解説しながら、選手たちにはこれから応援する側に回って『みんなの活躍を祈っている』と話はしました」と明かした。

 さらに、今後の夢を問われると「今はまったくそんなことは考えてないといいますか、とにかくこのWBCがまで全力で来たので。1つの区切りとして第3の人生をどう歩んでいこうかと考えていきます」と明かし、NPBの監督への意欲については「12球団の監督と代表監督はおそらく全く別物なので、比べることはできないと思うので。まだ今のところは次のことは考えられないです」と話した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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