侍の4番がDeNAに帰ってくる 筒香復帰、完成間近のベイ打線に高まる「期待感」
WBCで世界の注目集めた筒香が近日中に合流、不在の間に打線上向き
侍ジャパンの主砲として第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加していたDeNA・筒香嘉智外野手は23日に成田空港に帰国。近日中にチームに合流する見込みだ。
日本は惜しくも準決勝で米国に敗れたが、WBCでは7試合すべて4番に座り、打率.320、3本塁打、8打点をマークして、存在感を発揮。大会前から注目選手として米メディアから名前を上げられ、勝負強さを遺憾なく発揮した背番号25は「ニッポンの4番」と小久保裕紀監督に称賛された。
今度はDeNAの一員として19年ぶりの日本一を目指して戦うシーズンが始まる。チームに戻る日程は未定だが、オープン戦最終カードとなる25、26日の西武戦(メットライフドーム)に合流することは可能だ。
4番が留守にしていた1か月でチームも上向いてきた。
14日の日本ハム戦(札幌ドーム)で体調を崩して欠場が続いていた梶谷が、西武との2連戦から本格復帰する可能性が高い。また、5番候補と期待されながらも22日まで打率.147、1本塁打、1打点と不振にあえいでいた宮崎が、23日のオープン戦・ロッテ戦(横浜)で3安打。このうち1本はもう少しで右越え本塁打というフェンス上部直撃の二塁打で、宮崎らしい右方向への強い打球が飛び出し、復調の気配が漂いだした。
ロッテ戦では白崎がバットを折りながらの適時打や右越えの4号ソロなど3打点。筒香の代わりに4番を務めたロペスに次ぐチーム2位タイの通算10打点とした。4年目外野手の関根も2安打で通算36打数18安打の打率.500で好調をキープしている。
筒香、梶谷ら役者がそろい、脇を固める選手も調子は上向き。約1週間後に開幕を控え、世界を驚かせた侍の4番を中軸に据えた強力打線は完成間近。19年ぶりのリーグ優勝を目指す今季、野手陣への期待は高まるばかりだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count